合同説明会が終わった後、「なぜ自社のブースには学生が集まらなかったのだろう」と感じたことはありませんか?
たとえば、こんなお悩みです。
- 同じ会場で、自社より規模の小さい会社のブースに学生が集まっていた
- 合同説明会のブース装飾を準備したのに、学生に素通りされて着席につながらなかった
- 学生が立ち止まる採用ブースと、スルーされるブースの違いが分からない
実は先日、ある採用担当のお客様から、合同説明会についてこのようなフィードバックをいただきました。
「今回の合同説明会で、着席率を左右するのは当日の装飾だけではないと実感しました。 普段からどれだけ学生に社名を知ってもらえているかが、大きく影響していると思います。
学生の立場で考えると、初めて聞く会社より、なんとなく名前を知っている会社の話を聞いてみたくなりますよね。 上場を目指す理由のひとつも知名度向上だと改めて感じました。
『名前は聞いたことがある。でも、どんな仕事をしているんだろう?』 と思わせる仕掛けが必要だと学びました。」
この言葉は、多くの採用担当者が合同説明会で感じている「もどかしさ」を表しているのではないでしょうか。
合同説明会の着席率は、当日のブース装飾だけですべてが決まるわけではありません。 普段からの社名認知も、学生がブースに興味を持つきっかけの一つになります。
一方、知名度が高くない企業でも、合同説明会当日のブース装飾やノベルティを工夫することで、 学生に「ちょっと気になる」と思ってもらうきっかけを作ることはできます。
この記事では、合同説明会における社名認知と着席率の関係を整理しながら、 普段からできる認知づくりと、当日の採用ブース装飾・ノベルティで印象を残す方法を紹介します。
1. なぜ「なんとなく知っている会社」に学生は足を止めるのか?
学生の心理|知らない会社への「見えない壁」
合同説明会の会場では、学生は通路を歩きながら数多くの企業ブースの前を通り過ぎていきます。
その際、学生の中では次のような判断が行われることがあります。
- A:「この会社、名前を聞いたことがある。どんな仕事をしているんだろう?」→ 足を止める
- B:「この会社は全然知らない。今日は時間もないし、いいかな」→ 素通りする

これは学生の意欲や企業側の準備不足だけで説明できるものではありません。 人がものごとを認識するときに起こる自然な心理反応の一つとして考えることができます。
心理学には「単純接触効果」と呼ばれる考え方があります。 繰り返し接する対象に対して、親しみや好意を感じやすくなるというものです。
就職活動においても、SNSや広告、イベント、友人との会話などを通して企業名を目にする機会が増えれば、 学生にとって「まったく知らない会社」ではなくなる可能性があります。
ポイント: 知らない会社には心理的なハードルがあります。まず「見たことがある会社」になることが、学生との最初の接点になります。
「なんとなく知っている」が持つ力
では、「なんとなく知っている」とは、どの程度の認知なのでしょうか。

テレビCMで毎日見かけるような企業である必要はありません。
「SNSで見たことがある」「友人が名前を出していた」「街中でロゴを見たことがある」といった接点でも、 学生にとっては企業を知るきっかけになります。
そして、
「名前は聞いたことがあるけれど、どんな仕事をしているんだろう?」
という小さな疑問が生まれれば、その「もう少し知りたい」という気持ちが、 合同説明会でブースに足を向けるきっかけになる可能性があります。
ポイント: 完全に企業のことを理解してもらう必要はありません。まず「なんとなく聞いたことがある」という状態を作ることが重要です。
2. 合同説明会の社名認知は普段から作る
合同説明会当日にゼロから認知を作るのは難しい
合同説明会の当日だけで、多くの学生に社名を認知してもらうのは簡単ではありません。
学生によっては、会場に来る前から「どの企業ブースを回るか」をある程度決めています。
そのため、合同説明会の前から学生が企業名を目にする機会を増やし、 「見たことのある会社」の状態を作っておくことが重要です。
普段からできる社名認知の作り方
採用担当者が普段から取り組める企業認知施策として、次のような方法があります。
① 採用SNSアカウントを運用する

InstagramやXなどのSNSを活用し、社員の日常や仕事内容、会社の雰囲気、採用情報などを継続的に発信します。
フォローされていなくても、おすすめ投稿や検索などをきっかけに学生の目に触れる可能性があります。
弊社も実際に採用Instagramを運用しています。
② 採用サイト・オウンドメディアを充実させる

学生が社名を検索した際に、社員インタビューや仕事内容、会社の雰囲気などが分かるコンテンツがあれば、 企業への理解を深めてもらいやすくなります。
弊社もWantedlyを活用し、仕事内容や社員について継続的に発信しています。
③ インターンシップや採用イベントに継続参加する

年に一度の合同説明会だけでなく、インターンシップや採用イベントに継続的に参加することで、 学生との接点を増やすことができます。
「あ、この前も見た会社だ」という状態を作ることも、企業認知を積み重ねる方法の一つです。
写真は弊社インターン生と社員の懇親会の様子です。 仕事には真剣に取り組みながら、交流する時間も大切にしています。
④ OB・OG訪問を受け入れる
社員との直接的な接点は、学生が企業について理解するきっかけになります。 また、その体験が友人との会話などを通して広がる可能性もあります。
いずれの方法も、すぐに結果が出るとは限りません。 大切なのは、合同説明会の直前だけではなく、日常的に学生との接点を作っていくことです。
ポイント: 社名認知は、合同説明会の準備期間だけではなく普段の採用活動から積み上げていきましょう。
3. 社名認知が低くても合同説明会当日にできること
「知らない会社」でも学生の足を止める方法
普段から認知を作ることが重要だと言われても、 今まさに合同説明会の準備をしている採用担当者にとっては、 「今回はもう間に合わないのでは?」と感じるかもしれません。
しかし、社名を知らない学生にもブースに興味を持ってもらう方法はあります。
その一つが、合同説明会当日のブース装飾とノベルティです。

学生がブースの前を通った瞬間に判断しているのは、社名を知っているかどうかだけではありません。
- 「このブース、雰囲気が良さそう」
- 「このキャッチコピー、自分に合っていそう」
- 「このノベルティ、ちょっと気になる」
このような「気になる」を作ることができれば、 社名認知が高くなくても、ブースを見てもらうきっかけを増やすことができます。
ポイント: 合同説明会当日の装飾やノベルティは、企業を知らない学生との最初の接点を作るツールとして活用できます。
着席後は会社名を覚えてもらうチャンス
合同説明会の採用ブースには、学生を着席させるだけでなく、 企業名を覚えてもらう役割もあります。
当日初めてブースに来た学生でも、社員からの説明やブースの雰囲気、 印象的な装飾やノベルティが記憶に残れば、 帰り道に「あの会社、面白そうだったな」と思い出してもらえる可能性があります。
つまり合同説明会は、それまでに作った認知を活かす場所であると同時に、 新しい企業認知を作る場所でもあります。
ポイント: 合同説明会を「今日の着席数」だけでなく、次の採用につながる企業認知の場として考えることも重要です。
4. ブース装飾とノベルティで会社名を覚えてもらう仕掛け
タペストリー・バナーで合同説明会の第一印象を作る
社名を知らない学生がブースに興味を持つきっかけの一つが、 壁面のタペストリーや入口付近に設置するバナーです。
単純に社名だけを大きく表示するのではなく、 学生が興味を持つキャッチコピーや写真と組み合わせることがポイントです。

「どんな仕事をしている会社なんだろう?」とその場で興味を持ってもらうには、 遠くからでも内容を理解しやすい一言の採用メッセージと人物写真の組み合わせもおすすめです。
弊社調べでは、人物写真を入れたタペストリーは、 文字のみのデザインと比較して約75%視線が集まるという結果も出ています。
- タペストリーには「キャッチコピー+社員の人物写真」を大きく入れる
- バナーには「社名+一言メッセージ」をシンプルに入れる
- ブース全体の色・フォント・デザインのトーンを統一する
ポイント: 遠くから見ても「なんか気になる」と感じるビジュアルが、学生との最初の接点になります。
テーブルカバー・イスカバーで着席中にも社名を印象づける
学生が着席して説明を聞いている間、視界に入りやすい装飾が テーブルカバーとイスカバーです。
社名・ロゴ・コーポレートカラーをブース全体に統一して配置することで、 学生が会社名と色や雰囲気を結びつけて覚えるきっかけを作れます。

帰宅後に「あの会社、何という名前だったっけ?」とならないよう、 説明を聞いている時間にも企業名を自然に目にしてもらう設計を意識しましょう。
- 社名・ロゴは大きくシンプルに配置する
- コーポレートカラーを使って色でも印象を残す
- タペストリー・バナーなど他のブース装飾とデザインを統一する
ポイント: ブース全体で企業カラーや社名を統一し、企業イメージとして記憶してもらいやすい空間を作りましょう。
ノベルティで合同説明会の帰り道にも会社名を思い出してもらう
合同説明会が終わり、学生が会場を離れた後にも企業を思い出してもらう方法の一つがノベルティです。
ノベルティは学生への贈り物であると同時に、 持ち帰ることができる企業認知ツールでもあります。

ボールペン、付箋、クリアファイルなど、 日常的に使用できるアイテムに社名やロゴを入れておけば、 使用するたびに企業を思い出すきっかけになります。
渡すタイミングは、説明前だけでなく、 説明後やアンケート回答後なども検討してみましょう。
「話を聞いてくれてありがとう」という体験と一緒に渡すことで、 ブースでの体験とノベルティを結びつけやすくなります。
- ロゴ・社名入りの日常的に使えるアイテムを選ぶ
- 説明後やアンケート後など、渡すタイミングも考える
- ブース装飾とコーポレートカラーを統一する
ポイント: ノベルティを、合同説明会が終わった後にも企業を思い出してもらう接点として活用しましょう。
5. 合同説明会の着席率・ブース装飾に関するよくある質問
Q1. 社名認知が低い会社でも、合同説明会で着席率を上げられますか?
はい。社名認知が高くない企業でも、 ブースのビジュアルやキャッチコピーを工夫することで、 学生に「気になる」と思ってもらうきっかけを作ることはできます。
さらに、その合同説明会で良い印象を残すことができれば、 次に学生が企業名を目にした際の「この会社、前に見たことがある」という認知にもつながります。
一度ですべてを解決するのではなく、 一回一回の合同説明会を企業認知を積み重ねる場として考えてみましょう。
Q2. 合同説明会では装飾とノベルティのどちらを優先すべきですか?
まずは、学生にブースへ興味を持ってもらうための装飾から検討することをおすすめします。
基本的には、 「装飾で興味を持ってもらう → 着席してもらう → ノベルティで思い出してもらう」 という流れです。
タペストリーやバナーで「気になる」を作り、 テーブルカバーやイスカバーで企業名を印象づけ、 ノベルティによって会場を離れた後にも企業を思い出してもらう設計ができます。
Q3. 合同説明会ブースのデザイン制作も相談できますか?
はい。弊社では、採用サイトやロゴ、写真素材、既存パンフレットなどを共有いただければ、 合同説明会ブースのデザイン制作から装飾物の製作までご相談いただけます。
「採用メッセージがまだ決まっていない」 「どの装飾を選べばいいのか分からない」 という段階でもお気軽にご相談ください。
6. まとめ|合同説明会の着席率は「認知・興味・記憶」で考える
合同説明会の着席率は、当日のブース装飾だけですべてが決まるものではありません。
普段から学生が企業名を目にする機会を増やし、 「まったく知らない会社」から「なんとなく知っている会社」へ変えていくことも重要です。
一方、現在の社名認知が低いからといって、 合同説明会で何もできないわけではありません。

合同説明会当日に、
- ブース装飾で「気になる」を作る
- 説明中に会社名や企業カラーを印象づける
- ノベルティで帰り道にも思い出してもらう
という流れを作ることで、合同説明会そのものを企業認知を積み上げる場として活用できます。
知ってもらう → 気になってもらう → 覚えてもらう。
この流れを採用ブースの中に作ることが、 合同説明会を次の採用活動につなげるうえで重要です。
貴社の合同説明会が、当日の採用活動だけでなく、 その後の採用にもつながる場になるために、この記事がお役に立てれば幸いです。
合同説明会のブース装飾・ノベルティについてご相談ください
「学生が足を止めてくれる採用ブースを作りたい」 「どんなブース装飾を選べばいいか分からない」 「装飾からノベルティまでまとめて相談したい」 というご相談も歓迎しています。
採用ブースの装飾やノベルティについて、まずはお気軽にお問い合わせください。