
2025年4月30日 整骨院・カイロプラクティックの合説失敗あるある4選とその改善策

整骨院・カイロプラクティック院において、優秀な人材の確保は経営の根幹に関わるテーマです。その中でも合同説明会(以下、合説)は、自院の魅力を直接伝える貴重な場ですが、「人が集まらない」「成果が出ない」と感じる経営者・人事担当者は少なくありません。
未分類 本稿では、なぜ整骨院・カイロ業界が合説で苦戦するのか、その原因と解決策を明らかにします。業界特有の採用課題を踏まえた上で、成果につなげるための実践的な改善ポイントをお伝えします。
◾️目次
- 1. はじめに:人材確保の第一歩は“伝え方”の見直しから
- 2. 失敗事例と改善策の解説
2.1 伝えたいことが整理されていないブース
2.2 会話にならない説明、学生との“対話不足”
2.3 印象に残らないブースデザイン
2.4 人員体制が機能していない - 3. 合説成功のカギは「伝え方」の再設計にある
- 4. まとめ:採用の主導権は、常に「伝える側」にある
1. はじめに:人材確保の第一歩は“伝え方”の見直しから
整骨院・カイロプラクティック業界では、技術や人柄だけでなく、「共に働く仲間をどう迎え入れるか」が経営の行方を左右します。そのため、採用活動は事業戦略と直結する最重要課題の一つです。
合説は、学生に直接アプローチできる希少な機会であり、採用活動の「入口」と言えます。しかし、成果につながらない理由は「整骨院は特別な業界だから難しい」と思うのではなく、「何をどう伝えるか」の設計にあります。
本章では、よく見られる4つの失敗パターンを取り上げ、具体的な改善策を提示します。
2. 失敗事例と改善策の解説
2.1 失敗事例1:伝えたいことが整理されていないブース
現場の状態
- 白い机とイスのみの殺風景な空間
- 院名は表示しているが、何の仕事か伝わらない
- 写真・パネルがなく、通行人のようにスルーされる

根本原因
「とりあえず出展」で準備が不十分。伝えるべき内容が曖昧なままでは、学生に“何の院なのか”さえ伝わらず、印象に残りません。
改善策
明るく開かれたブースデザインをつくる。
- 明るいカラー(白・緑・木目など)で統一感を持たせる
- 写真パネルや患者の声を掲示し、「働く未来像」が浮かぶ空間に
- 入り口をふさがず、オープンレイアウトで心理的ハードルを下げる
- 伝えたいメッセージはブース正面に明示する


2.2 失敗事例2:難しい説明、学生との“対話不足
現場の状態
- 業界用語だらけで学生が理解できていない
- プレゼンが一方通行、資料を読んで終わる
- 呼び込みも曖昧で、ただ座っているだけ
根本原因
学生目線の欠如。施術知識や業界背景をそのまま伝えるだけでは、共感を得られず興味も引けません。
改善策
業務フローとロープレを事前に構築し、実戦的トレーニングを行う
- 呼び込み→説明→誘導の業務フローを整理し、可視化
- 内容は「中学生でもわかる」言葉に変換
- ロールプレイングを実施し、呼び込みや話し方を練習
- 声・姿勢・立ち位置も含めた現場力を高める
2.3 失敗事例3:ブースの印象が“まったく記憶に残らない”
現場の状態
- 他院と似た見た目で埋もれてしまう
- チラシや配布物がよくある内容で、差別化できていない
- 話す内容も個性がない

根本原因
「自院の強み」が視覚的にも言語的にも整理されていない。
改善策
ユニークな装飾ツールと構造で差別化を図る。
- エンジェルバナーなど、他院が使っていない装飾で視線を集める
- 院長やスタッフのキャリア紹介パネルで「人」にフォーカス
- 見学や説明会への導線を明示し、次への誘導を明確に
2.4 失敗事例4:人員体制がうまく機能していない
現場の状態
- スタッフが1名で業務が回らない
- 何を話せばよいか分からず沈黙
- 緊張で表情も硬く、ブースに入りにくい雰囲気

根本原因
人選と事前共有が甘く、スタッフが目的や役割を理解していない。説明の内容や魅力を自分の言葉で語れず、説得力が出ない。
改善策
Mission・Visionを共有し、語れる状態で臨む
- 2名以上の体制で、説明・呼び込みを分担
- Mission・Vision・採用目的を事前に説明し、共有する
- 入り口をふさがず、オープンレイアウトで心理的ハードルを下げる
- 自身の経験を交えて「なぜこの院か」を語れるように準備する

3. 合説成功のカギは「伝え方」の再設計にある
合説で成果を出すには、学生の目線に立ち、「わかりやすく・親しみやすく・記憶に残る」伝え方を設計する必要があります。準備・現場対応・導線設計まで一貫性のある設計が求められます。

成功のための3つの視点
- 1. 明るさ・入りやすさを最優先にしたブース設計
- 2. 学生の目線を徹底的に意識したトークと構成
- 3. 自社・自店Mission・Visionに基づいたメッセージ設計
4. まとめ
採用の主導権は「伝える側」にある 整骨院・カイロ業界は、人材が最大の資産です。合説はその人材と初めて出会う「経営の第一接点」であり、軽視することはできません。
ブース設計・スタッフ配置・伝え方のすべてが「伝える力」に集約されます。しっかりと準備し、来場者が「ちょっと立ち寄ってみようかな」と思える環境を整えることで、合説は“採用成功”に直結する最強の武器になります。
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