2023年9月24日 合説ブースでよくあるレイアウト・ワースト3とその改善策
デザインがおしゃれでも求職者がブースに入ってこなかったり、そもそも入りづらいと思われるブースもあります。
今回は当社も気を付けている「合説ブースでよくあるレイアウト・ワースト3とその改善策」をお伝えします。
やってはいけない合説ブース装飾、レイアウト
やってはいけない合説ブース装飾レイアウトと聞いて何を思い浮かべますか?
「デザインの文字が小さい」「色合いが悪い」などいろいろな事を思い浮かべますよね。
当社が考える「やってはいけない」は
- 1、混雑感と間口が狭い
- 2、情報の過剰提供
- 3、暗い
の3つです。
それでは一つづつ見ていきましょう。
やってはいけない合説ブース装飾、レイアウト1「混雑感と間口が狭い」
これをお読みの皆さんは飲食店に行きますよね?想像してください。入りにくいお店ってどんなお店でしょうか?
薄暗かったり、中が見えなかったり、不安を感じるお店ですよね?
そのようなお店は間違いなく入り口に障害物があり見通しが悪いのです。
以前、店舗チェーンの開発担当者の方にお伺いしたのですが、間口の狭い物件を繁盛店にするのは難しいと言っていました。そもそも入りにくいお店は新規客を獲得する事が困難だからです。
さて、シーンを変えて御社の合説ブースはどうでしょうか?
間口は広いでしょうか?
え?わかりづらい?
それでは、分かりやすく図を入れながらご説明します。
通常の合説ブースではこの様に机を配置しています。これだと机で間口をシャットアウトしているようなものです。
求職者に「来るな!」と言っているようなものです。
机があることで、求職者との距離が保たれてしまい貼りにくくなります。
正面に置かずに、横に置いてほしいのです。
机を挟まないことで、よりオープンでフレンドリーな印象を与えることがあります。カジュアルな対話を促進するために適しています。
正面は間口を開けて、誰もが座りやすいようにしてください。
椅子はこの様に楕円系に配置するとライブ感が出ます。
説明するスクリーンに対して、座席のどの位置からでも均等に確保される特徴があります。このため、全ての参加者が快適に情報を受け取ることができます。
補足ですが、間口の広さの参考として、パーソナルスペースが参考になります。
パーソナルスペースは、個人が他人との間に保ちたい一定の距離や空間を指します。これは社会的な文脈や文化によって異なることがありますが、一般的には個人の身体的および感情的な快適さを保つためのスペースです。
パーソナルスペースは、以下の2つの主要な側面に分かれます。
1、身体的なパーソナルスペース
身体的なパーソナルスペースは、他人との身体的な距離を指します。これには以下のいくつかのカテゴリがあります。
- ①インティメートゾーン: 0~45cm
直接的な身体接触や親密なコミュニケーションが許される最も内側の領域。通常、親しい友人や家族との間に設定される領域です。 - ②パーソナルゾーン: 45~120cm
通常、友人や知人との会話や交流に使われる領域。握手や腕をかける程度の距離が含まれます。 - ③ソーシャルゾーン: 1.2~3.5m
一般的な社交的な対話が行われる領域。ビジネスの場や一般的な社交イベントなどで使用される距離です。知らない人同士が会話をしたり、仕事の話をする場合に用いられる距離として用いられます。 - ④パブリックゾーン: 3.5~7m以上
大規模な公共の場での距離。一般的なコミュニケーションや交流が行われます。
2、感情的なパーソナルスペース
感情的なパーソナルスペースは、他人との感情的な接触やコミュニケーションに対する個人の快適さを指します。これは個人の感情やプライバシーに関するスペースです。他人が個人的なトピックについて過度に深入りすることや、感情的な境界を侵すことなどが避けられる範囲です。感情的なパーソナルスペースは目に見えないので分かりにくい部分でもあります。(パワハラ・セクハラなどの原因です)
合説ブースの間口は「ソーシャルゾーン: 1.2~3.5m」を保つようにしましょう。
情報として知っておいてくださいね。
やってはいけない合説ブース装飾、レイアウト2「情報の過剰提供と統一感」
やってはいけない合説ブース装飾の2つ目は、「情報の過剰提供」です。
当社も毎月数十件の合説ブースをデザインしていますが、多くのお客様があれもこれも伝えたいので、たくさんの情報をデザインに盛り込もうとします。
これが大きな間違いです。
会社で考えてみてください。
朝礼などで社長が、あれもこれもたくさん話すシーンがありますよね。
聞いている社員さんからすると情報量が多すぎて、全く頭に入っていません。
それと全く同じと考えてください。
例えば、壁に設置するタペストリー。
たくさんの情報を盛り込めばこの様なデザインになります。
原則1アイテム1メッセージと覚えてください。
1つのツールに1つのメッセージしか記載しない事です。
タペストリーやバナーに「2つのメッセージ」を書くのはやめましょう。
もう1点は、あれこれツールを置きすぎるのも問題です。
いろんなツールをたくさん置けば、賑やかに見えますが、視覚的にイメージが散らばってしまってしまいます。
ツールを多く使う場合は、デザインのブランディングを統一しましょう。
デザインが統一されていれば、ごちゃついた感じはありません。
逆にツールが少なければ、多少視覚的イメージが散らばっても問題ありません。
情報の過剰提供を防ぐためには、情報の要約や整理、視覚的なアプローチを活用することが大切です。参加者が情報を受け取りやすくなるように、デザインを工夫してくださいね。
やってはいけない合説ブース装飾、レイアウト3「暗い」
やってはいけない合説ブース装飾、レイアウト3「暗い」について、お話ししましょう。
合説で「おじさんが椅子に座ってスマホを触っている」光景をたまに見かけます。
残念ながら、暗く感じてしまい求職者は寄り付かないですよね。
営業と同じで「明るくエネルギッシュ」と言うのは必須です。
明るく笑顔で接し、合説ブースへ呼び込みましょう。
飲食の接客と同じですね。
ここで重要なのが「トーク内容」と「声掛け人数」です。
トーク内容は、「良かったら当社の説明聞いていきませんか?」がオーソドックスですが、これでは全く求職者に刺さりません。
このトークは、世の中のどの会社も使えます。
正面に出展しているブースの会社も、ユニクロさんも、ソフトバンクさんも同じトークが出来ます。
そうではなく、自社オリジナルの強みを交えたトークに変えてみましょう。
例えば当社なら「創業19年、制作事例25,000件もある、当社の説明聞いていきませんか?」や「世の中をモリアゲる!というMissonを持った成長志向の当社の説明聞いていきませんか?」など自社のビジネスモデルや数値入りのVision・Missionに紐づけてトークを作ることが重要です。
もう一つは「声掛け人数」です。
どれだけ多くの求職者に声をかける事が出来るか?というアクションプランです。
展示会でも企業合同説明会でもブース立ち寄り率はほぼ一定です。
それを考えると、ブースへ引き込むアクション数が重要になります。
自社の強みを訴求したトークと声掛け人数でブースに引き込める人数がきまります。
トーク×声掛け人数=ブース集客力
です。
最後に、ブースに来た人に何等かノベルティを配布しましょう。
決して求職者を物で釣るという浅ましい考えではありません。
合説に行った求職者の立場になって考えてみてください。
1日で5~20程度の会社を回り、たくさんの資料を持って帰るわけです。
正直御社のことを覚えているかも?わかりません。
宅に帰った際に思い出してもらえるノベルティが必要です。
それは「クリアファイル」であったり「ミニタオル」であったり捨てられにくいものにしてください。
安くあげようとして「名入れボールペン」など配ってもほぼ無意味なので要注意です。
そして、配布する際は必ず大き目の不織布バッグに入れて渡してください。
大きめの不織布バッグを配布すると、他社の資料も入れて持ち歩くので、合同説明会の中でひときわ目立ちます。
捨てられにくいノベルティ配布は展示会や合同説明会では実践して成果が出た方法です。
まとめ
-
- やってはいけない合説ブース装飾、レイアウト1「混雑感と間口が狭い」
- やってはいけない合説ブース装飾、レイアウト2「情報の過剰提供と統一感」
- やってはいけない合説ブース装飾、レイアウト3「暗い」
の3つに課題に関して、
-
- パーソナルスペースを考慮し間口を広げる
- 1アイテム1メッセージでツールを作る
- 強みを入れたトークと声掛け数・捨てられにくいノベルティを配布
という解決策を提示しました。
いかがでしたでしょうか?
是非、やってはいけない合説ブースの事例にならない様にしてくださいね。
ご不明点ありましたらいつでもお問い合わせくださいませ。