“学生が3倍あつまる” 合説の作り方とは?

学生が3倍あつまる合説の作り方

“学生が3倍あつまる” 合説の作り方とは?

学生が3倍あつまる合説の作り方
今回は当社ウェビナーを記事化しました。
“学生が3倍あつまる” 合説の作り方とは?と言う内容です。
是非ご覧ください。
【目次】

第一部 求職者が3倍集まる!?採用イベントで効果を出すためのブース装飾とは?

第二部 現役の大学生と一緒に新卒採用!? 令和の採用活動とは?

第三部パネルディスカッション:『現役大学生に直接質問! 就活のリアル!』

第1部 求職者が3倍集まる!?採用イベントで効果を出すためのブース装飾とは?

 

1-1 そもそも採用イベントにおいてブース装飾は必要?

石谷:ブース装飾はお金も手間もかかるんですが、絶対に必要です! 皆さんは用意されているとは思いますが、装飾が必要な理由は、今どの会社さんも装飾をやっているので、なければ悪い意味で浮いてしまったりしますし、学生さんに「この会社は本気度がないんじゃないか?」、「金銭的な余裕がないんじゃないか?」という不安やネガティブなイメージを与えてしまったりします。

また、装飾をしなくても、呼び込んで説明するからいいという会社さんもあると思うんですが、呼び込むために立ち寄ってもらえるような魅力を伝えないと、そもそもブースに立ち寄ってもらえないというところがありますので、知る機会をなくしてしまうようなことになります。

ですから、ブース装飾というのは非常に重要になります。いわば企業の身だしなみのようなものですので、ぜひこれはやってもらいたいと思います。

 

1-2 どちらに興味を持ちますか?

採用ブース比較

石谷:何もない会社さんだと、先ほどのネガティブなイメージがどうしてもできたり、そもそもどういう会社か分からないので立ち寄りづらいという形になります。ですから、装飾は立ち寄りやすさや興味を引き付けるという意味で、非常に重要になります。

 

1-3 最低限揃えたほうがいいものとは?

最低限揃えたほうがいいものとは

石谷:イスカバー・テーブルクロス・タペストリーを揃える会社さんはよくあるんですが、前を通った人の視線に入るようなのぼりやバナーなどがあれば、学生さんがより立ち寄りやすくなります。ここについては、また後ほどお話しさせていただきます。

 

1-4 装飾をしたことによる成功事例

株式会社CROS様【埼玉県】

株式会社CROS様【埼玉県】の成功事例

石谷:このように、装飾をしたことで学生さんの立ち寄る数が3倍になったという事例もあります。ですから、こういう効果というのは装飾する前と後で体感していただけると思います。

 

1-5 装飾、見えていますか? 求職者の行動を考えましょう

石谷:学生さんはなんとなく前を見て歩いていて、1つの会社さんを目指して歩いているケースというのはほぼありません。ですから、求職者さんが皆さんの会社を見つける時に、何か目印というか、見えていないと意味がないんですね。ブース装飾で、正面に装飾をしている会社さんがありますが、それだと実際にはのぞき込まないと見えないので、学生さんがどういう導線で来ているのかということを理解して装飾をする必要があります。

こういうふうに(↓)、学生さんがどういう導線で通るのか、そして、どういうふうな角度で向ければ学生さんが見やすいのかといったところも考えて装飾をする必要があります。ですから、装飾を作っただけで終わっては駄目で、実際に現地でどういう角度だと見えるのかということまで理解しておく必要があります。

 

効果的なブースの展示例

 

石谷:学生さんは両方から来ると思うので、できれば両方から見えるもの、両面のものなどがいいんですが、片面しかない場合は、ある程度学生さんの動きに合わせて少し置き場所を変えてみたりしてください。人流というのはだいたい何時間かで変わっていくと思うので、そういった意味で少し位置を変えながら学生さんが見える方向につけていきましょう。

ここまでが装飾の話だったんですが、最後にエントリーを増やすためにどうすればいいかというところをお話しさせていただきます。

 

1-6 エントリーを増やすには?

1-6-1 合説イベント後が重要!

・合説後の学生の行動パターン

石谷:説明会などのイベントの後がかなり重要になってきます。実際の学生さんの行動パターンとしては、イベントが終わって家に帰った後、資料などで企業を調べたりして再検討をします。それはウェブサイト上のSNSなど、いろんな方法があるので、とにかく学生さんは調べます。

 

・ありがちなパターン

ありがちなパターンとしては、学生さんはいろんな説明会を聞いているので、実際のところ説明などは覚えていないということがあります。いい企業があったとしても、パンフレットなどの手に残るものがないと、連絡先などが分からなくなって「もういいか。エントリーはしなくても…」という形になってしまったりします。

あと、よさそうな企業さんがあったとしても、ブースに入ることは躊躇してしまったり、タイミングが合わずに説明が聞けなかったりすることもあります。「とりあえず家に帰ってから決めよう」というところで、情報収集の場としてイベントなどには来るんですが、同じような会社と混同してしまって「あの会社は何だった?」というような感じになる場合もあります。特に同じような業種の場合は、かなり忘れられがち、全部一緒になりがちなので、そこは差別化をしていく必要があります。

 

エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線

石谷:エビングハウスの忘却曲線は有名ですが、20分後にはもう記憶が58%になって、1時間後には44%になってしまったりするので、いかに持って帰ってもらうものや、思い出してもらうものがあるかということが重要になります。

 

1-6-2再検討の材料を準備!

石谷:ここでは大きく2つご提案いたします。

 

①忘れられない×調べることを手助けする名刺!

石谷:1つ目は、忘れられないというところと調べるということを手助けする「名刺」です。実際、仕事の場面と採用活動の場面とでは、伝えることが異なるんですね。ですから、それぞれで伝えたいことを名刺に載せる必要があります。

1)担当者の写真を入れる

顔写真入りの名刺

普通の仕事用の名刺だと、どうしても会社のこと(会社の住所等)しか書いていないと思うんですが、担当者さんの写真を入れたりすると、「そういえば、この人と会ったな」というふうに思い出してもらうことができます。

 

2)担当者のプロフィールを入れる

プロフィール入りの名刺

さらにプロフィールなども入れておくと、人事の方の人となりが分かって親近感が持てるようになります。

 

3)業務内容をビジュアルで見せる

業務内容入りの名刺

また、どういう仕事をしているのかということをざっくりとビジュアルで見せるというのも一つの手です。

 

4)連絡方法を入れる

連絡方法を入れた名刺

あと、どういう連絡方法が欲しいのかを名刺に載せるということは、エントリーにつなげるという点で大変重要です。例えば学生さんが気軽に連絡が取れるようにLINEのQRコードを付けてあげると、学生さんとのコミュニケーションがさらに取りやすくなりますし、エントリーもしやすくなります。

 

5)SNSに誘導するQRコードを入れる

SNS誘導のQR

また、YouTubeやSNSのQRコードなども入れることで、SNSで発信している情報なども分かりますので、学生さんがさらに興味を持ってくれるようになります。

 

②企業の魅力を知るきっかけづくりができるパンフレット!

石谷:2つ目が、企業の魅力を知るきっかけづくりができるパンフレットです。まさか…会社概要を渡していませんよね…!?

会社概要からパンフレットへ

石谷:こちらは、もともと会社概要を渡していた会社さんが学生さん向けのパンフレットに変えた事例なんですが、これも名刺と同様で、仕事と採用活動というのはターゲットが異なるので、仕事では左のような硬い雰囲気で、ビジネスの内容を説明しているもので問題ないんですが、対学生さんとなると伝えることが変わったりしますし、どういうデザインであれば学生さんに見てもらいやすくなるかということで、少しポップな印象にしたり、採用に関する先輩の声が聞けたり、どういう福利厚生があるかということを載せたりします。

また、学生さん向けのパンフレットにはSNSのQRコードなども入れるという形で、誰に発信したいのかということを重視するというように、普通の仕事と採用活動を切り分けてツールを作った方がいいです。つまり、ターゲットを変えるという視点を持つということをお勧めします。このようにしていくと、いろんな会社があって説明会で混同してしまう中でも差別化ができて、皆さんの会社が学生さんの印象にさらに残るようになりますので、ぜひこういったこともやってみてください。以上です。

 

高村:ありがとうございました。装飾についても、本当にかなり奥深いんですよね。私も企業さんの採用支援をしてきた中で、装飾をやっている方にたくさん出会ってきたんですが、学生の導線を把握して見えるようにするだったり、声のかけ方だったり、いろんな工夫がありますよね。

また、お話を聞いていて思ったのは、学生用の名刺というのは特に新鮮でいいなというふうに思いました。「まさか…会社概要を渡していないですよね…?」という言葉は少し耳が痛い部分がありましたね(苦笑)。

 

石谷:そうですね(笑)。「ターゲットが誰か」というところで、デザインはやはり変えていった方がいいので。

 

高村:そうですよね。ターゲットというのは、自社の社員さんだけで「こんな学生がターゲットだよね」というところを考えるのもいいですし、プロに話を聞くというのも一つかもしれませんが、今日は学生に聞いてみるという形のイベントになっていますので、ぜひ3部までご期待ください!

 

第2部 現役の大学生と一緒に新卒採用!?

令和の採用活動とは?

【令和の採用活動ノウハウ】現役の大学生と一緒に採用活動をやるべき理由

高村:私は普段、採用のコンサルタントをしておりますので、【令和の採用活動ノウハウ】という形でご紹介させていただきます。私は、新卒採用のコンサルティングといいますか、新卒採用チームを発足するサービスを運営し、現役の大学生が採用チームに加わるという形で採用支援をしております。ですから、そういったノウハウを、今日はお伝えできればと思っております。よろしくお願いいたします。

 

2-1.自己紹介

高村:私は九州でパーソルキャリアという人材の会社で働いていました。転職のdodaという媒体、求人広告の営業をしていました。そこから東京のベネッセアイキャリアというグループに異動しまして、今度はdodaの新卒部署、dodaキャンパスというサービスを提供する部署にいました。例えば、地方の企業さんの新卒採用の設計やノウハウという部分で、4年半ほどーアーソルキャリア、ベネッセアイキャリアで仕事をしていましたので、そちらに特化しているというふうに思います。

その途中で、私は「仕事塾」というものを会社の副業として始めました。そして、2021年10月に「仕事塾」で独立をしています。仕事塾というのは、大学生が集まるオンラインのコミュニティという形で、そこに入っている大学生と一緒に企業さんの新卒採用を支援するというような活動を普段行っています。

 

2-2.令和の採用活動ってどんなもの?

高村:令和の採用活動の特徴はかなり顕著に表れていて、それは「一方通行ではなくて双方向になっている」ということになります。この後、データを見ていきたいんですが、今、ほとんどの大学生は、SNSやインターネット上で企業の情報を取得する力が、リクナビ、マイナビが2強だった時代と比べるとはるかに増しています。今、大学生はとにかくナビサイトで社名を見たら、それをコピーして、インターネット上、SNS上で検索をするというような形で、かなりいろんなところで社名が検索されていると思ってください。

そうなってくると、大学生に対してナビで一方通行の情報を提供するだけでは少し物足りないと思う学生さんが多くなりました。では、双方向というのはどういうことかというと、自社が伝えたい内容をナビなどだけで一方的に提供するだけではなくて、学生のニーズに合わせて、提供する情報をその都度変えていくというやり方が必要になるということです。

今日は2名の学生さんが来ていますが、今までならナビサイト上で「こういう学生を求めています」というのを一方的にお伝えするのが基本、当たり前だったんですが、売り手市場であることや、求人倍率が非常に上がっているということもあって、今は1人の学生さんに対して、5~10社ほどで取り合っているような状況です。5倍だといわれますよね。

ですから、お二人のニーズを聞いて、「そのニーズはうちならかなえられるよ、提供できるよ」というような形で、それぞれで情報の提供の仕方を変えないといけないというのが令和の採用活動だと思っています。

双方向の採用活動とは?

× 自社が伝えたい内容を学生に伝える

〇 学生のニーズに合わせて提供する情報を変える

 

2-3 データから見える令和の就活生

高村:そのために、少しだけ把握をしておきたいデータというのがこちら(↓)です。

Z世代就活生 まるわかり調査2022

引用:電通「Z世代就活生 まるわかり調査2022」

高村:こちらは50%の大学生がSNSを活用しているという話なんですが、その中でもLINE、Twitter、Instagramなどの日常的に使っているSNS媒体で、企業の皆さんは情報を発信していく必要があります。要は、常日頃から学生が日常的に目に触れる環境をつくっておくということです。ナビサイトなどは、「よし、就活をしよう!」と思って、ナビサイトを開いてからしか出会えないというふうに思いますので、そうではなくて、日常的に出会えるということが非常に重要だと思います。

また、あまり信じられないかもしれないんですが、SNSを使っている大学生に対して、企業側がSNSのDMを通して、直接「うちのインターン、どうですか?」、「うちの説明会、どうですか?」というような個別の連絡を送っているというケースも結構あります。ですから、「そんなことをしたら企業のブランドが…」と思われるかもしれないんですが、ある一定のちゃんとしたモラルを保っておけば問題ないと思います。

Z世代就活生 まるわかり調査2022 印象

引用:電通「Z世代就活生 まるわかり調査2022」

 

高村:こちらは、印象が悪くなる(なった)企業の特徴に対する最近の学生さんの回答をまとめたものです。1位は「面接官の印象が良くなかった」、これは結構辛辣なんですが、一緒に働く人で、特に面接というのは、現場の管理職の方が出ることが多いと思います。そういう時に、「この人の部下になるんだ」ということがダイレクトに分かると思うんですよね。その面接官が非常に良い方であれば、「この人の下で働きたい」というふうになる可能性の方が高いんですが、逆に印象が良くなかった瞬間に、他の企業さんに目移りしてしまったり印象が悪くなってしまうということがあるので、この辺りはしっかり、面接官の方の教育なども必要になってくるんじゃないかと思います。

まとめると、令和の就活生は、SNSを活用するのはほぼ当たり前という認識でいいと思います。おそらく今日ご参加のお二人の学生さんも使っているのではないでしょうか。ナビサイトに載っていないような情報を得ようとしているのも、今の大学生の特徴だと思います。

要は、ナビサイトに載っている、きれいな情報というのは、「加工がたくさんされている情報だ」というような認識が少しあるんですよ。ただ、その中でも、よりリアルな情報を求めていきたいというのが今の学生のニーズなので、実際のリアルな会社の社風や社員さんの声の重要性が結構高まっていたりします。ですから、合説などを対面で行うといいんですよね。実際の社員さんの雰囲気や、学生さんが座っていない時の社員さん同士のかけ合いや仲の良さなども学生は結構見ていますので、この辺りが重要になってきます。

また、社員さんの社会人としての質というところも結構見られています。これは難しいんですが、学生さん一人ひとりに対する接し方を、「学生だから…」ではなくて、1人のビジネスパーソン、社会人だと思って敬意を持って接することが結構大事になるんじゃないかと思います。

先ほどのデータで言うと、「面接官の印象が良くなかった」、「OBOG訪問で会った社員の印象が良くなかった」というような内容は、まさに社員さんの社会人としての質というところが結構見られているということなので、最近の採用担当や経営者の皆さんの仕事内容には、面接官教育のようなところも入っていたりしますし、この辺りは結構重要になるのではないでしょうか。

就活生の動向などをお伝えしましたが、こういう中で双方向の採用活動、つまり令和の採用活動で目指すべき理想像は何かというと、こういった声を生むことなんです。

「あの企業の説明会、面白かったよ!」

「あの企業の面接を受けたら、フィードバックがもらえるよ!」

「あの企業の採用担当の方、すごく味方になってくれるよ!」

こういうような学生からの声、つまり「受けてよかった」と思われるような採用活動をつくることが非常に重要だというふうにいわれています。では、この「受けてよかった」といわれる採用活動はどうやってつくるのかというところが肝になってくると思うんですが、「双方向」ということと合わせて「採用CX」という概念を、今日は皆さんにお伝えしたいと思います。

 

2-4「採用CX」とは?

高村:「採用CXというのは、「Candidate Experience」の略で、採用体験、選考体験のことになります。学生が「受けてよかった」と思う体験です。例えば、学生さんがナビサイトでエントリーをして、1日以内に返信が来たら、「ちゃんと連絡を見てくれてありがとうございます」というふうになりますよね。そして、説明会などでも、ちゃんと1対1で話を聞いていくスタンスだったり、面接などでもちゃんとフィードバックをするというようなところでいくと、先ほどのように「この企業さんの面接を受けたら、フィードバックがもらえたよ!」というようなクチコミが発生するんですよね。そうなると非常に強いと思います。

 

・採用CXの全体図

採用CXの全体図

高村:上の矢印を見ていただきたいんですが、採用活動が終了する、内定を承諾いただくまでには、面接などの選考がありますよね。その前には説明会やインターンシップがあり、さらにその前にはエントリーを獲得しないといけません。そのために、まずは自社のことを知ってもらわないといけないという形ですね。

学生さんの「そろそろ就活を始めようかな」というタイミングで、どうやって自社の認知を獲得するか。例えば、学生さんは日常的にSNSを使うので、SNSを使っておくなどですね。そして、「何か面白そうな会社だな」と思ってもらうためにはどうしたらいいのかというところはナビサイトだったり、合説でいくと声のかけ方だったり、ブースの装飾の仕方になるのかなと思います。

それで、説明会やインターンシップで「仕事内容が面白そう!」、「社員さんの雰囲気も良かった」と思ってもらうためにはどうしたらいいのかというところを、細かく一つ一つステップを分解して、学生の気持ちに寄り添った採用活動をつくっていかないといけないという形になります。これに関しては、一つ一つ細かいので、すべてはお伝えできないんですが、印象が悪くなってからでは少し遅いということだけは覚えておいてください。大学生の声をいち早く事細かく各プロセスで反映させて、少しでもいい選考、候補者体験というのを提供しましょう。そうすると、「あの会社の選考を受けてよかった!」という声が出るようになると思います。

 

2-5 大学生が採用活動に加わって行った活動の事例

高村:大学生が採用活動に加わるという支援の形を、私たちは取らせていただいている

んですが、その成功事例として関東の老舗の企業様をご紹介いたします。

日東工機株式会社様ロゴ

日東工機株式会社様

・従業員数:約100名

・売上高:約108億

・業種:専門商社

・資本金:5億8,150万円

抱えられていた課題と実施した施策

高村:こちらは創業約70年の専門商社様です。いわゆる老舗の企業様は、採用担当という専属はおらず、総務の方が採用を兼務しているような状況ですね。その中で、「自社の魅力がそもそも分かっていない」、「発信媒体がナビサイトだけだった」、「ナビの掲載内容も昔のまま」、「そもそも応募の獲得があまりできていない」、「説明会も過去の資料を使いまわしていた」といった課題観があったので、学生が説明会の資料などを作成して、実際に登壇するというような形を採りました。

あと、ナビサイトの強化やSNSのアカウントを作って運用をしたという対策がありました。大学生が実際に登壇するという形にすると、かけ合い形式で説明会が進んだり、「就活生に寄り添った説明をもらえた」というような形で、結構な高評価をいただくことにより、選考に進む方が著しく増加しました。

SNSも開設後3か月でフォロワー数1,000名になったので、ナビサイトに代わる媒体ができたというふうに思います。これもすべて大学生目線で発信をしていくというところを

徹底した結果、2022年卒は3名の会社説明会参加数だったんですが、23卒は41名に増えました。そして、説明会参加の8割の方が次の面接に進むようになったというところも、大学生が一緒に説明会に登壇した結果だと思います。最終的に、内定承諾が目標の2名に到達したということで、こうやって成功事例として紹介する許可をいただきました。

結果の表

高村:ですから、こういうふうに「あの企業の説明会よかったよ」というふうな声を生むというところを、この令和の採用活動の目標にしてただけたらと思います。学生に「受けてよかった!」と思われる採用活動づくりを「採用CX」といったりするんですが、令和の採用活動の在り方として、今日はご紹介いたしました。

 

第3部 パネルディスカッション

『現役大学生に直接質問! 就活のリアル!』

3-1 パネルディスカッション

・自己紹介

高村:まずは、大学生のお二人に自己紹介をしていただきましょう。

 

学生A:はじめまして。Aと申します。現在KにあるR大学に通っている23卒の学生です。私自身は、自分も就活生として活動もしていたんですが、24卒の学生の支援といったところもしていたので、両方の視点から質問にお答えできるかなと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

高村:Aさんは、自分の就活の体験、去年の今の時期からどういうふうに合説に参加したり就活をしていたのかという話をしていただきたいですし、ご自身も就活支援団体を運営していたということから、後輩たちにどんなアドバイスをしていたのかということなども含めて教えていただけたらと思います。

 

学生B:私はT県にあるH大学の24卒のBと申します。現在、早期選考であったり、合同企業説明会などにちょうど参加している途中ですので、そこからの私の経験をもとにお話しできればと思っております。よろしくお願いします。

 

高村:バリバリの現役就活生ですね(笑)。

 

・就活はいつから始めて、どのような動きをした?

高村:では、まずは就活の全体図からいきたいと思うんですが、就活をいつから始めて、どんな動きをしてきたかというところをAさんから教えていただいてもいいですか?

 

学生A:ナビサイトに登録をしたのは3年生の6月なんですが、気になる業界などはもう結構絞れていたところがあったので、2年生の春休み、3年生になる少し前から企業を調べたりはしていました。

 

高村:では、そこからサマーインターンシップや、秋・冬のインターンシップなどを経て、この合同企業説明会などのタイミングに来たという形ですかね。

 

学生A:そうですね。

 

高村:ということは、結構早めから動いていたということですよね。

 

学生A:そうですね。早い方がいいと言われていたので。

 

高村:確かに最近は「早期化」とよくいわれますからね。早期化が結局長期化という形になっていますよね(笑)。

 

学生A:まさに(笑)。

 

高村:Bさんはどうですか? いつから始めたんですか?

 

学生B:本当に少しずつやり始めたのが2年生の冬からでしたね。

 

高村:早いですね!お二人とも。

 

学生B:そうですね。そうすると、23卒の意識の高い人が合同企業説明会に入っているじゃないですか。そこに飛び入りで2年生として入っていくというような感じ(笑)で行っていました。

 

高村:では、1個上の世代の人たち向けの合同企業説明会に、1個下の世代として参加をしていたということですよね。

 

学生B:はい、そうです。

 

高村:非常にアクティブですね(笑)。

 

学生B:(笑)周囲の人から「就活を始めるのに早すぎるということはないから、できるなら行っておきなさい」とよく言われていたり、大学の授業でも「就活自体が早まっているから3年生から準備をしないと間に合わないよ」と言われていたんですね。ただ、自分の場合は、「でも、3年生から始めたら、みんなと一緒だな」と思ったので、もっと自分の可能性を広げるために、2年生からやった方がいいんじゃないかということで、2年生から始めました。

 

高村:最近は、みんながみんな「早めに」というふうには言っている印象ですね。

 

・合同説明会は参加した? 

高村:では、どう動けばいいのかというところがあると思うんですが、その中でたぶんお二方とも、今日参加していただいているのは、合説の参加経験があるからということもあると思うんですが、合同企業説明会の参加について覚えている範囲でいいので教えていただけますか? 合同企業説明会は、対面とオンライン、どちらも参加しましたか?

 

学生A:どちらも参加していました。

 

高村:学生的にはどちらがいいものなんですか?

 

学生A:一般的な学生の意見はよく分からないんですが、私の個人的な意見でいくと対面が非常に好きだなというのがあります。理由としては、合説に参加する意味のようなところで、私としてはいろんな企業さんに会えるといったところが非常に大きかったんです。自分の興味がない所も見られるのが非常に魅力的なのに、オンラインだと自分で選んだ部屋に入っていかないといけないため、自分の意図しているところができないという部分で、対面のほうがいいなと思っていました。

 

高村:これは、就活早期だとなおさらそうですよね。「いろんな業界に触れたい」など、その時期の学生は何の業界があるかということも知らないじゃないですか。自分の身の回りの食品やIT、家電などといった知っているものが業界のすべてだと思っているのではないでしょうか。例えば鉄鋼や建築などは知りませんよね。その辺りと出会える、そういった知らない業界との偶然の出会いというようなところに価値を感じていたということですかね。

 

学生A:そうですね。

 

高村:Bさんはどうですか?オンラインと対面、どちらも参加経験はありますか?

 

学生B:はい、あります。

 

高村:ご自身的には、どちらの方が好みですか?

 

学生B:私も対面がいいなというのは思っていました。確かにオンラインの方が、場所を選ばずにできるので楽だというのはあるんですが、対面の方が人事の人の雰囲気も分かりますし、実際に話すことができるので、その企業さんがどう思っているかなどを説明会後に実際に質問できたりするんですよね。それで、私も対面で行う合同企業説明会の方が、自分としても得られる情報が多いので好きですね。

 

高村:先ほど私もお伝えしたんですが、今はネットで何でも情報が取れるからこそ、リアルの部分(人柄や雰囲気のようなところや、ネットに出せない、言語化できないようなところ)に価値を感じたりしますよね。

 

・対面の合同説明会では何を意識的に見ていた?

高村:対面の合説で何を意識的に見ていたかということも教えていただけますか?

 

学生A:言語化されていない部分、社員さん同士のやり取りやブースの雰囲気に会社の空気がやはり表れると思うんです。ですから、そういうのを感じるといったところだったり、自分と合っているかどうかというようなところを結構意識的に見るようにしていました。

 

高村:Bさんはどうですか?

 

学生B:私は、質問した時の人事の方の反応を見ていました(笑)。意外と説明会の後は、最初の方だと人事の方も疲れていないから返してくれるんですが、後半になってくると応対も少し大変になってくると思うんですよ。そこで「え!?今質問する?」というような顔をされるのは嫌じゃないですか。ですから、そういう所はちょっと行きたくないなと思ったりしました(苦笑)。

 

高村:これはリアルな意見ですね。本当に表情の微妙な変化は汲み取りますし、相手に伝わりますよね。ですから、合説は交代制が絶対にいいと思います。1日中なので、学生も企業さんも疲れますよね。

 

・いまでも覚えている企業の装飾はある?

高村:合説関連でもう1つ聞きたいんですが、今でも印象に残っている強烈なインパクトがあったというような企業さんの装飾はどんなものがありましたか?

 

学生A:私が非常によく覚えているのは、H県にある看板を作っている会社さんのブースにたまたま行くことがあって、そこで実際に作っている道路標識などが普通に置いてあって触ることができるというのが、非常におもしろかったです。なかなか普段触れないし、こんな近くで見ることもありませんでしたから非常に大きなインパクトがありました。そして、本当に小規模の会社さんがこういう大きい仕事をしているんだなというので、よく覚えています。

 

高村:確かに、ものづくり系の会社さんの強みはそれですよね。九州に信号機をつくる会社さんがあるんですが、信号機を持って行ったというような事例が昔ありました(笑)。そういった、普段触れないものなど、ものづくり系の企業さんは、そういったことが参考になるかもしれませんね。Bさんはどうですか?

 

学生B:ブースの中にたくさんのぼりが立っていて、体育会系!といった感じの派手な装飾があったのが、私の中で非常に印象に残っています。

 

高村:本当に体育会系の人が欲しいという企業さんがそうやったのかもしれないですね。その体育会系というのを見たら、体育会系の人はピンとくるかもしれませんが、文科系の人は「自分は違う」というふうな、ある意味スクリーニングになりますよね。

 

石谷:まさしくその通りですね。まず、装飾をする時に「ターゲット設定をしましょう」という話をしています。つまり、自社がどういう学生さんを採用したいのか。ですから、そこの会社さんは、たぶん本当に体育会系の人を採りたかったと思うので、そういう装飾をされたと思うんですが、そういうものではなくて、どちらかというと堅実で真面目に働いてくれるような社員さんを採りたいというような場合は、また別のデザインになったりします。その会社さんは非常に上手く装飾を活用されていると思いました。

 

高村:ピンクが多く使われていたら、たぶん女性向けだというのがあるじゃないですか。化粧品メーカーさんんなどがよくやっていますよね。ですから、装飾をターゲットに合わせてやると、ある意味スクリーニング機能にもなるということですね。

 

石谷:そうですね。特に今、「男性、女性」と言えないじゃないですか。いろんなものが厳しくなってきていますよね。ですから、男性を採用したければ、男性の写真を入れたり青色にしたりして、男性が目の行きやすいものをデザインに入れたりするというのがいいと思います。

 

高村:ですから、本当にずっと一貫して言っていますが、装飾はネットで出ない情報(雰囲気や空気感)が出せるじゃないですか。ですから、むしろ合説はファンづくりに特化してもいいのかなと思ったりします。

先ほどAさんも言っていましたが、合説は偶然的な出会いを求めている学生が結構多いと思うんですよ。特に合同企業説明会のあるタイミングは、「この企業に行きたい」、「この業界に絶対に行きたい」というふうに定まっている学生の方がまだ少ない時期だと思うので、そういう時にたまたま知らなかった業界に足を運んだり、いい企業に出会えるかもしれないという期待値も少なからずあると思います。とはいえ、うろちょろするだけの学生も結構いると思うので、学生さんに声をかけないと座ってもらえないというような企業もたくさんあると思います。そこで次の質問です。

 

・印象に残っている声のかけられ方は?

高村:どんな声のかけられ方をしたかということについて、覚えている範囲で教えていただけますか?

 

学生A:いい意味で印象に残っている企業様と、悪い意味で印象に残っている企業様があります。いい意味で印象に残っている企業様は、普通に歩いていた時に挨拶をされて、「こういう業界の企業で、こういうふうなところにもし興味があれば、話が今から始まるので聞いていきませんか?」というソフトな感じで問いかけてくれました。「そういえば、こういう業界はこうだよね」というふうに自分の思考が回って、「じゃあ聞いてみようかな」となりました。

逆に悪い意味で印象に残った企業様は、ブースとブースの間をちょうど通ろうとした時に腕をつかまれて、そのまま一番前の席に座らされて、とりあえず話を聞かされるという、声をかけられるというより連行されたような感じでした(苦笑)。

 

高村:あまり聞いたことはありませんが、それは少し行き過ぎなイメージがありますね。しかし、いい方の話でいくと、まず、「こんにちは」という挨拶から入ったのはいいですよね。そして、無理やり「来てください!」ではなくて、「こういう業界に興味はありませんか?」というような「よかったら聞いていきませんか?」というソフトな声かけに、入りやすさや心理的安全性を感じたのかなと思いました。Bさんはどうですか?

 

学生B:いい方は、「業界研究のために一度うちを見るのはどうですか?」というような声のかけ方をされた所が非常に好印象でした。悪い印象を受けたのは、そのブースを通りかかった時に肩に手を置かれて、「ここ、座れるからどうぞ」と言われて連れていかれたことです。

 

高村:無理やり連れていくというのはよくあるんですかね(苦笑)。

 

学生B:県にかかわらず意外とあるのかもしれませんね(苦笑)。

 

高村:本当にちょっと衝撃です。しかし、いい方は、要は学生にもメリットがあるような形で問いかけがあったわけですよね。「業界研究になると思うんですが、どうですか?」、「こういった業界を知っておいて損はないと思うんですが、一回15分なので座ってみませんか?」というような声かけというのはアリかもしれないですね。くれぐれも無理やりというようなところは避けたいところですね。これは当たり前なんですけどね。

いい方は参考にしましょう。学生にもメリットがあるような形で、且つ、ソフトな感じで提案をしていくというのはいいかもしれませんね。

 

・ネガティブな印象を受けた企業はどのような企業?

高村:では、少しネガティブな話になるかもしれないんですが、正直、これは先ほどのデータにもあったように、印象が悪くなった企業というのがあったと思うんですが、ネガティブな印象を受けた企業はどんな企業だったかというのを教えていただけますか? Bさんはどうですか?

 

学生B:最初、選考を受けようと思ったんですが、その選考の最初が説明会だったんです。

 

高村:よくありますよね。説明会に来て、そのまま一次面接というパターンですね。

 

学生B:はい。Zoomの説明会を受けた後に、アンケートがあったんですが、アンケートが終わると、「次に進むための日程を予約してからでないと抜けられません」というようなことを言われました。

 

高村:(苦笑)強制的に。

 

学生B:はい。「日程の予約が確認できた人から随時帰ってください」というような、非常に高圧的な所がありました(苦笑)。

 

高村:アンケートの回答をしたら解散ではなくて、次、必ずどこかの日程を選択しないと帰れないということですね。それは、また少し無理やりですね。

 

学生B:何かしら拘束されるというか、時間をそこで取られ続けるというのは嫌だなと思いました(苦笑)。

 

高村:せっかく会社説明会で社員さんがよかったとしても、そういう対応の仕方だけでモラルが出てしまって、少し引いてしまいますよね。そういうのは本当によくないですね(苦笑)。Aさんは、どうですか?

 

学生A:「面談をしましょう」と言っていただいた企業様があって、それは「お忙しい中、時間を取っていただいてありがとうございます」という感じだったんですが、その後に送られてきたメールが、たぶんテンプレートなんだろうなという感じで、名前が「〇〇さん」になったまま(苦笑)送られてきて、「あぁ…お忙しいですよね…」というような感じの印象でした。少しいいなと思っていただけに残念でした。

 

高村:しかし、それは企業側の本音を言わせてもらうと、学生が大量にいるので、やはり一人ひとりにカスタムするのは大変だというのはあります。

 

学生A:分かります。

 

高村:だからこそ、それを一つ一つやるだけでも印象には残るということですよね。この辺りは失敗しないようにしたいですね。ありがとうございます。結構生々しい意見でおもしろかったです。

次に、「今の学生ってどうなの?」というところで、最近いろんな所のデータが出ていると思うんですが、学生はどんな基準で就職先を選ぶのかというようなところで、少し気になったものがあったので抜粋してきました。

 

・今の学生は福利厚生・働き方よりも『働きがい・やりがい』を重視するって本当?

高村:「今の学生は、福利厚生や働き方(残業や休日が何日ということ)などよりも、自分は何ができるのかという、やりがいや働きがいを重視するというのは本当か?」というところがデータに載っていたんですが、その辺りについて、お二人はどう思いますか?

 

学生A:私は本当だと思います。

 

高村:休日がどうでもいいというわけではなくて、やりがいや働きがいを重視するということだと思うんですが、こちらからすれば、どこのエリアで働いてもいいのかということになってしまうんですよ。それはどうなんですか?

 

学生A:私はまったく気にしません。

 

高村:では、今いる所と遠く離れた所で勤務だとい、きなり言われてもまったく問題ないという感じですか?

 

学生A:はい、自分のやりたい仕事がそこでできるのであれば問題ないかなと思います。

 

高村:この辺りは結構私も時代の変化を感じるというか、ネットで情報がたくさん取れるからこそ、業務内容などがより具体的にイメージできて、この業務をする理由というようなようなところが自分の中で判断しやすくなっているのかなと思うんです。Aさんの内定先は教育業界でしたっけ?

 

学生A:そうです。

 

高村:そこでどんなことをやりたいかというのが決まっているから、福利厚生や休日などの働き方よりも、やりがいなどの方を重視できるという形ですよね。

 

学生A:そうですね。

 

高村:ある意味、内定をもらったので、そう言えるのかなと思ったりもするんですが、Bさんはどうですか? 就活真っ最中だと思うんですが。

 

学生B:働きがい・やりがいを重視するのは本当だと思います。ただ、自分が「あっ、いいな」と思った企業の中から、福利厚生や働き方を見ていくという感じですかね。

 

高村:なるほど。では、いわゆる企業選定の最初の軸に福利厚生などは来ないということですよね。

 

学生B:そうですね。まず、そこで自分は何が実現できるのかということが先に来ます。

 

高村:業務内容などの方が先に来るということですね。

 

学生B:はい。

 

高村:自分の優先順位というところは、「休日が…」、「残業は何時間以内」などというところよりも、業務内容や、その業務が誰のどんな価値になっているのかというようなところまで見て、そこでピックアップした企業の中で、その次、その次の次に見るのが福利厚生なや働き方になってくるという感じなんですね。

 

学生B:はい、そうですね。

 

・「社員や社風を見る」とよく聞くけど、具体的には何を見ていた?

高村:では、社員や社風を見るというのは、よく聞くんですが、何を見ているのかというのは結構気になります。Aさんは何を見ているんですか?

 

学生A:私の場合、オンラインでの就活が本当にメインの世代でしたので、正直難しいんですよ。社員さんや社風などを見たいんですが見られないというのが現状で、私の時は自分が抱えていた問題としてあったので、できるだけたくさんの社員と会わせてもらって、整合性が取れるかというようなところは結構見ていました。

 

高村:(笑)情報に一貫性があるかというような。

 

学生A:言っていることに、ちゃんと一貫性があるのかという。「この人はこう言っているけど、この人はこう言っている」というようなことはないか。「何かこれっておかしくない?」というようなことがあると、結局それは社員さんがつくっているということじゃないですか。

 

高村:ちょっと魅力的に見せている部分が露呈するという感じですよね。

 

学生A:そうなんです。他には、あえてよくないことを聞いてみて、教えてくれるかということもやったりしていました。

 

高村:それは、教えてくれた方がもちろんいいんですよね。

 

学生A:もちろん教えてくれた方が「あっ、真摯に向き合ってくれているんだな」と思いますし、「離職してほしくない」というようなところは結構そういうところに出るんじゃないかなと思っていました。

 

高村:少し話がずれますが、私は、採用支援をさせていただいている企業さんの会社説会資料などにテコ入れをさせていただくことも多いんですが、「会社の課題というようなものを入れましょう」というのは結構お伝えしていて、「うちは今、こういう課題があるので、新卒を採用しています」だったり、「新卒にはこういうことを期待しています」というような、ミッションを与えるようなところは結構お伝えしています。Bさんはどうですか? 何を見ていますか?

 

学生B:私が見ていたところですと、実際にインターンシップや説明会をやっている後ろにも業務をやっている社員の方がいらっしゃると思うんですね。そこでのお客様との話し方であったり、社員さん同士の話し方を見て、「この企業さんは、こういう雰囲気で仕事をしているんだな」と思って、見ていました。

 

高村:対面のインターンなどであれば分かりやすいですからね。

 

学生B:そうですね。私の場合は、オンラインよりも対面で実際に行っていることの方が多かったので、そういったところを見ていました。

 

高村:確かにお客様への電話をしている営業マンの姿などは結構印象に残りますからね。 では、学生さんが来るというのは、事前に社内にもある程度伝えておかないといけないかもしれませんね。

いろいろリアルな話が聞けて、とてもおもしろかったです。では、現役の大学生(就活生)は何を考えているのかということで、就活のリアルをいろいろ聞かせていただきました。Aさん、Bさん、改めてありがとうございました。

 

3-2質疑応答

お客様A:2つございます。先ほどのところでもご紹介いただきましたが、学生さんは合同説明会には、どちらかというと答え合わせで参加されていらっしゃるのかなと思いました。参加された合説の中で「ここはいいな」というふうに感じられたブースにはどんな特徴があったかということを教えていただけますか?

それから、高村さんのお話にあった関東の会社様の説明会の改善の中で、学生さんが一緒に登壇されたというエピソードがございましたが、それは実際に内定を受けた方々に、学生の身分でご参加いただいたということだったんでしょうか?

 

高村:ありがとうございます。まず1点目の方からいきましょうか。Aさん、いかがですか?

 

学生A:私が就活生時代に非常に重視していたのが、なぜその企業様がそのビジネスをやっていらっしゃるのかというところでした。ですから、そういったふうなキャッチコピーのようなところが書いてある企業様というのは非常に印象に残っています。そういうお話を実際に聞けるんだなと思って出席をするので、短い時間にはなるんですが、説明を結構意欲高く聞くことができて、非常に印象的でした。

 

お客様A:バナーなどでの企業のCIといったものはじっくりと見ていらっしゃるんですね。

 

学生A:そうですね。しかも学生に分かりやすいキャッチコピーであればあるほど、非常にいいかなと思います。

 

お客様A:ありがとうございます。

 

高村:Bさんは、いかがでしょうか。

 

学生B:特徴的なブースというのは、入る前の段階のことでよろしいですか?

 

お客様A:そうですね。最も惹かれたところを教えていただければと思います。

 

学生B:私が入りたいなと思ったブースは、まず人事の人がどれだけ気を配っているかというか、声のかけ方一つもそうですし、説明していらっしゃる時の所作やたたずまいなどを結構見ておりましたので、通りがかった時に、パソコンでずっと作業をしていらっしゃるような所は少し印象が悪かったりしました。ですから、今日は説明会に来ているのだからということで説明会に集中していらっしゃるような所に行っていたイメージはあります。

 

高村:入りやすい雰囲気づくりをフロントに立つ採用担当や現場の方がやっているかというところですよね。

 

学生B:そうですね。

 

お客様A:今お話があったところで、学生さんの目を見て対話しているなどの気配りが、やはり安心感につながるということですね。

 

学生B:そうですね。

 

高村:装飾の観点と、人としての観点、2ついただけてよかったです。ありがとうございます。

私の方の回答は、説明会に登壇をする学生なんですが、内定者を出すとサクラ感が一気に出てしまうので、あまりすすめていません。自社の魅力なども浸透した学生が出ることによって、ほぼ語ることが一緒になってしまいます。学生目線といえど採用担当目線になってしまうので外部の人を入れるといったところをすすめています。先ほどの関東にある70周年の老舗の企業様の事例でいくと、もともと内定者ではないS大学の学生さんに、「外部人材として、今日は参加させていただいています。学生の意見を率直に企業さんにぶつけていきますので、就活生の皆さんの味方ですし、聞きたいけど聞けないことなどがあったら、僕が代わりに聞きます」というようなことを言ったりして、ファシリテーションをしていくというような形ですすめていました。

 

お客様A:ありがとうございます。

 

高村:とにかくサクラ感が出ないように気をつけていただけたらと思います。では、次にB様、ご質問をお願いします。

 

お客様B:就活でSNSをご覧になられたということでしたが、採用公式SNSにはどのような情報を求めていらっしゃいますか? また、企業のSNSと接触される中では、どの媒体を活用されましたか?

 

学生B:公式のTwitterの中では、実際に業務の中でどういったことをやっているのかが分かるようなものを求めていますね。

 

高村:そもそもTwitterを使っているということですね。

 

学生B:そうですね。

 

高村:Twitterを使っていて、公式Twitterでは、業務内容の詳細のようなところが気になるということですね。確かに、ナビサイトで出せないぐらい細かい情報を出すというのはアリですよね。

 

学生B:そうですね。

 

高村:ありがとうございます。Aさんはいかがですか?

 

学生A:私がSNSで使っていたのはLINE・Twitter・Instagramでした。Twitterでは、ぶっちゃけた話が聞けると結構おもしろいなと、個人的には思っていました。ナビサイトは学生がバイアスのかかった状態で見てしまうので、例えば施工管理と見た瞬間に「あっ、自分には関係ないから見ないでいいや」となりがちですが、SNSは勝手に流れてくるものなので、そういったところで「いや、でも実はディレクターという仕事に似ているんですよ」というような話がされるとおもしろいなと思いました。ですから、そういう情報、きれいじゃない情報をもっと流していただけるといいかもしれません。

 

高村:よりフランクな情報ということですね。

 

学生A:そうです。

 

高村:ありがとうございます。他の方、いかがですか?

 

お客様C:会社のホームページは見ますか?

 

学生A:もちろん見ます。たぶん学生は、面接の前に必ずホームページを見なければいけないという、先輩からの謎の教えがあると思うので(笑)、必ず見ていると思っていただいたら間違いないかなと思います。

 

学生B:絶対に見ていますね(笑)。

 

高村:実際そうですよね。あと、大事にしてもらいたいのは情報の一貫性ですよね。言っていることと、面接で聞く内容が違うということになったらよくないので、各種媒体とホームページなど、すべての情報に一貫性を持たせていただくといいと思います。

では、以上で終了させていただきたいと思います。ありがとうございました!