2025年11月21日 「ここまでは手作りOK、ここからはプロ|採用ブース装飾の境界線」

1.はじめに
合同説明会の準備で、「ブース装飾を手作りで仕上げたい」と考える採用担当者は少なくありません。限られた予算の中で工夫することは大切ですが、実は“手作りでは難しい領域”も存在します。サイズの誤差や印刷の色ムラ、耐久性の問題など、見た目の印象が大きく左右される部分は特に注意が必要です。
手作りで節約したい一方で、「学生にしっかり印象を残したい」「他社より目立ちたい」と考える方も多いでしょう。本記事では、手作りで十分な範囲と、プロに任せるべき装飾の境界線をわかりやすく解説します。また、弊社が手がけるプロ仕様のブース装飾事例も交えながら、学生の記憶に残る採用ブースをつくるためのポイントを紹介します。
自社で工夫できる部分と、プロの力を借りるべき部分を見極めることで、限られた予算でも印象に残るブースを実現できます。この記事が、次の合同説明会準備の指針となれば幸いです。
2. 手作りで実現可能な装飾範囲とは?
採用ブースを自作する最大のメリットは、「コストを抑えながら自社らしさを出せること」。限られた予算の中で工夫する姿勢は学生にも誠実に映ります。しかし、見た目の統一感や仕上がりの精度を考えると、“どこまでを手作りにするか”の見極めが非常に重要です。ここでは、実際に手作りで十分対応できる装飾範囲と、注意すべきポイントを整理していきましょう。
2-1. 素材・小物・背景のDIYでOKなパーツ
・社員紹介パネルやキャッチコピーの掲示
A3サイズの厚紙に写真やメッセージを印刷し、100円ショップのフォトフレームやパネルスタンドに入れるだけ。オフィスプリンタでも十分対応可能で、手作り感が“社員の人柄”を伝える要素になります。

・名札立て・卓上ポップ・資料スタンド
クリアスタンドに印刷紙を差し込むだけで、簡易的な掲示ツールに。「職種紹介」「社風紹介」などテーマ別に分けると学生が理解しやすくなります。台紙の色を自社カラーに統一すれば、見た目の印象もアップします。

・クリアファイルの簡易アレンジ
既製の透明ファイルに自社カラーの紙を台紙として差し込むだけで統一感が出ます。さらに、ロゴ入りステッカーや帯状ラベルを貼ればオリジナル感も演出可能。少量制作(10〜50枚)なら社内プリンタでも十分対応できます。
※全面印刷のオリジナルファイル(ロゴ入り・フルカラーなど)は、家庭用プリンタでは対応不可。プロ印刷が必要です。

・SNS用ハッシュタグカードやQRコード付きカード
名刺サイズのカードに企業ロゴとQRコードを印刷し、SNSや採用サイトへの導線に。手作業でラミネートすれば、破れや汚れを防げます。Canva等のツールを使えば、初心者でも見栄え良く仕上がります。

・簡易背景ボード(ポスター代替)
コルクボードやスチレンボードにA3ポスターを貼り合わせるだけでも十分効果的。掲示位置を目線の高さにそろえると、学生の視線を自然に誘導できます。ただし、大判サイズ(バックパネル相当)は歪みが出やすいため、プロ制作推奨です。

2-2. 手作りで注意すべき“時間・人手・品質”のコスト
- 時間の確保:印刷・カット・設営で想定の2〜3倍かかるケースも
- 品質のばらつき:印刷所を使わないと色ムラや文字のにじみが起きやすい
- 耐久性の問題:布やパネルは折れやすく、繰り返し使用が難しい
会場照明によって反射する素材(コピー紙や光沢紙)は、せっかくのデザインが見えづらくなることもあります。「近くで見てもきれい」「遠くからでも伝わる」という視点で判断するのがポイントです。
2-3. チェックリスト:手作り向きの装飾はここまで
| チェック項目 | 手作りで対応できる? | 簡単な作り方・注意点 |
|---|---|---|
| 卓上ポップ・資料立て | ◎ | 印刷紙をクリアスタンドに差し込むだけ |
| パンフレット・名札 | ◎ | 社内プリンタ印刷で十分、色統一を意識 |
| クリアファイルの簡易アレンジ | 〇 | 台紙やラベルを差し込む(※全面印刷はプロ) |
| SNSカード | 〇 | Canvaで作成し、名刺用紙に印刷 |
| テーブルクロス | △ | 生地や縫製のズレに注意、プロ印刷推奨 |
| バックパネル・バナー | × | 大型印刷は歪み・色ムラが出やすい |
| 椅子カバー | × | サイズ誤差が出やすく見映えに影響 |
手作りで工夫できる範囲を把握しておくことは、結果的に「プロ依頼を無駄にしない」ことにもつながります。次章では、実際に「ここからはプロに任せた方が良い」と判断できるサインを紹介します。
3. “もう限界かも”と感じたらプロに切り替えるサイン
「なるべくコストを抑えたい」「社内で作れる範囲は自分たちで」という考えは、多くの採用担当者に共通しています。しかし、ブース装飾には“手作りでは越えにくい壁”が存在します。ここでは、プロに切り替えるタイミングを見極める3つのサインを紹介します。
3-1. 手作りでは実現困難なスケール・機能・印象とは
広い会場では、「遠くからでも目に留まるか」が勝負。A3ポスターの貼り合わせより、一枚布で高発色印刷されたタペストリーやバックパネルのほうが統一感は圧倒的です。「近くで見ると良いが、遠目だと埋もれる」と感じたらプロの出番です。
3-2. 現場での「時間ロス・作業負担」が増えたとき
説明会当日は学生対応や資料配布で大忙し。ポスター貼りや布のシワ伸ばしに時間を取られるのは大きなロスです。設営が数分で完了するロールアップバナーや、現場ですぐに組み立てられるバックパネルなど、短時間で整えられる仕様を活用すると“説明に集中できる運営”が可能になります。
3-3. “手作りかプロか”を判断するチェックポイント
- 遠目での視認性が不足 → 背景・大型面はプロへ
- 設営・撤収が長い → ロールアップ/バックパネルを導入
- 他社と似て見える → メッセージ設計と配色をプロに相談
まとめ
手作り装飾には温かみとコスト面の魅力がありますが、「目立たない」「時間が足りない」「似ている」と感じたら切り替え時。特に、テーブルクロス・バックパネル・ロールアップバナーなどブースの“顔”はプロの力で格段に向上します。
4. プロに委託することで得られる価値とは?
ブース装飾を「自分たちでできる範囲」で工夫するのは素晴らしいことです。しかし、印象を決定づける“ブースの顔”に関しては、プロの力を借りることで得られる価値が明確に存在します。ここでは、実際に弊社が提供している装飾を例に、その魅力を具体的に解説します。
4-1. ブランド統一とクオリティで「信頼感」を演出
- テーブルクロスやイスカバーなどの布製アイテムは、印刷の発色・素材の厚み・縫製精度が印象を左右。
- 弊社テーブルクロスは、シワになりにくい素材選定、企業ロゴやコーポレートカラーの正確な再現、机サイズに合わせたオーダー対応で完成度を高めます。
- イスカバーも既製サイズに合わせた縫製で、「整ったブース」=「信頼できる企業」という印象に。
4-2. 展示会・合同説明会における“動線設計+演出”のプロ視点
- キャッチコピーとビジュアルのレイアウト設計により、視線誘導とメッセージ浸透を両立。
- 設営が簡単で現場負担を軽減し、説明に集中できる運営を支援します。
4-3. 実績に裏づけされた安心感
弊社は300件以上の製作実績を持ち、幅広い業界の空間装飾を手がけてきました。ブース設計からデザイン提案、印刷・納品まで一貫対応できるため、「発注が複雑」「納期が不安」といった悩みを解消。全国対応の体制で、初めての企業様でも安心してお任せいただけます。
製作実績紹介はコチラ
まとめ
プロに委託する最大の価値は、“学生の記憶に残る空間”をつくれることです。
ただ装飾を整えるのではなく、企業の魅力を視覚的にわかりやすく伝えるブースに仕上げます。
5. ハイブリッド活用:手作り+プロを賢く組み合わせる方法
5-1. どこまで自社で作り、どこから外注すべきかの分岐点
卓上POP・資料・名札・SNSカードなどの小物は自社制作でOK。一方、背景・テーブルクロス・イスカバーなど“面積が広い部分”はプロに任せるのがおすすめです。自由度の高い手作りと、完成度の高いプロ製品を組み合わせると、全体が“整って見える”ようになります。
5-2. コスト削減+印象アップのバランス戦略
長期的に見ればコスパが高く、毎年の採用イベントで再利用できる“資産”になります。手作りとプロ製品の比率を「7:3」程度にすると、費用を抑えつつブランド力を維持できます。
5-3. 自社手作り→プロブラッシュアップ
手作りポスターや写真パネルのデザインをもとに、プロが背景装飾やテーブルクロスを統一トーンで仕上げることで、世界観を崩さず印象を最大化。「一緒につくる」スタンスが、いまの採用広報と相性の良い進め方です。
まとめ
“全部自社”か“すべて外注”の二択ではなく、目的に応じた最適バランスを。手作りで温度感を残しつつ、プロの技術で仕上げる——それが限られた予算でも最大効果を生む現実解です。
6. よくある質問Q&A
Q1. 手作りとプロ依頼を組み合わせる場合、どこから相談すれば良いですか?
まずは、自社で準備できる範囲を整理するところから始めましょう。その上で、「どこをプロに任せるべきか」が分からない場合は弊社にご相談ください。ご相談・お見積もりは無料です。過去の事例をもとに、最適な組み合わせをご提案します。
Q2. デザインデータを自社で作って、印刷だけお願いすることはできますか?
はい、可能です。社内デザイナーが作成したデータをもとに、エンドラインで印刷・加工のみを行うことができます。入稿時には担当スタッフが確認を行うため、色味やサイズのズレなども事前に調整できます。
Q3. プロに頼むとコストが高いのでは?
初期費用はかかりますが、繰り返し使える耐久性の高い素材により複数イベントで再利用可能。長期的にはコスト削減につながります。特にテーブルクロスやロールアップバナーは毎年活躍する定番です。
Q4. 納期はどれくらいかかりますか?
製作内容によって異なりますが、デザイン決定後 約7〜14営業日で納品可能です。急な出展にも対応できる短納期プランもご用意しています。
Q5. 装飾以外にノベルティや配布物の相談もできますか?
はい。折りたたみうちわ・ステッカー・クリアファイルなど、採用イベント向けノベルティの制作も承ります。ブースデザインと世界観を揃えることで、学生の記憶への残り方が大きく変わります。
その他のよくあるご質問はコチラ
7. おわりに
ブース装飾は、企業の第一印象を左右する大切な要素です。手作りには温かみがあり、プロの装飾には完成度と効果があります。二つを上手に組み合わせることで、限られた予算でも「学生の心に残る空間」をつくることができます。
弊社は、これまで300件以上の装飾実績をもとに、採用ブースの企画からデザイン・制作まで一貫してサポートしています。「どこまで手作りできるか」「どこからプロに任せるべきか」に迷ったときは、まずはお気軽にご相談ください。



